阿修羅ガール

舞城王太郎「阿修羅ガール」

純文学がライトノベルを真似して書いてみた、という印象。かるーい女子高生風の口調でこれだけの分量を書ききる力量は相当なものだが、読み進めるのはちょっとしんどい。思索的な部分が多く、それが文体に合わせて狙っているのだろうが、まさに中高生レベル。性や暴力など表面的にはかなり過激な描写が続くのに、読んでいて平坦な印象を受ける。

コメントを残す