桂米朝 私の履歴書

「桂米朝 私の履歴書」

戦後、ほぼ消滅しかかっていた上方落語を復興させた桂米朝の自伝。

落語が好きで仕方がなかった少年の半生が、ほぼそのまま上方落語の戦後史になった。テレビの普及で落語家が重宝されるなどの外的要因もあったが、この人がいなくては、現在の上方の芸能、さらに言うなら笑いの文化そのものがどれほど変わっていただろうか。学究肌で落語への情熱に溢れながら、それらすべてをユーモアで包むような人柄が伝わってくる。

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