迷路館の殺人

綾辻行人「迷路館の殺人」

館シリーズの第3作。二重に仕掛けがあって遊び心に富んだ作品。

大御所作家の館に若手作家4人が集められ、5日間で最も優れた作品を書いた者に遺産の半分を与えるとの遺言が示される。

ミステリー本編が作中作という構成を取り、本編の面白さに加えてその外側にも仕掛けがある。ただトリックの部分で、やや“飛び道具”のような種明かしがあって、緻密な推理物を期待して読むと少し物足りないかもしれない。

コメントを残す