TOKYO一坪遺産

坂口恭平「TOKYO一坪遺産」

建築を学んだものの、建てるのではなく空間を捉え直すことにこだわり続けている著者。

露店、路上生活、子供の秘密基地、ミニチュア……。考え方次第で小さな駐車場は野球場に、使い方次第でガレージは緑豊かな庭になる。坪庭、枯山水、盆景など、古来、人は狭い空間に無限の宇宙を見出してきた。人間の想像力はハコにとらわれない。

これからの時代に必要なのは、大きな建物で空間を獲得することではなく、小さくても広さを感じられる空間、意識の持ちようなのではないか。

文章がちょっと理屈っぽくてロマンティックすぎる気もするけど、面白い。

コメントを残す