Africa Express アフリカ・エクスプレス


Maison Des Jeunes(2013)

アフリカ・エクスプレス(Africa Express)は、ブラー(Blur)のフロントマン、デーモン・アルバーン(Damon Albarn)によるプロジェクト。ブライアン・イーノ(Brian Eno)らが参加し、2006年から各地でアフリカと欧米のミュージシャンのコラボによるコンサートを開き、アルバムもリリースしている。

なかでもこちらは大傑作。


In C Mali(2014)

ミニマル・ミュージックの巨匠、テリー・ライリー(Terry Riley)の代表作「In C」をマリのミュージシャンと録音したこのアルバム。ミリマリズムとアフリカ音楽の親和性の高さに驚愕させられる。約40分間、シンプルなパターンの繰り返しによる豊かなポリリズムにトリップ間違いなし。


The Orchestra of Syrian Musicians and Guests(2016)

こちらも必聴。内戦が続くシリアと、欧米、アフリカのミュージシャンの共演。ポール・ウェラー(Paul Weller)やラシッド・タハ(Rachid Taha)も参加している。


Egoli(2019)

2019年に発表した新作「Egoli」は南アフリカでレコーディング。スーパー・ファーリー・アニマルズのグリフ・リース(Gruff Rhys)や、ヤー・ヤー・ヤーズのニック・ジナー(Nick Zinner)らのほか、同地のミュージシャンが参加している。

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デーモン・アルバーンはブラー、ゴリラズでの活動と並行し、2002年に西アフリカ・マリのミュージシャンとセッションした「Mali Music」を発表するなど、以前からアフリカ音楽の探究を続けてきた。

音楽(というより文化・芸術すべて)は、孤立して存在するのではない。有機的に絡み合い、枝分かれと再会を繰り返し、その過程で多様で豊穣な響きを生み出してきた。きっとこれからも、それは変わらない。

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