2004.8.25-30
クチャ~カシュガル
ウルムチを出てクチャ(庫車)へ。クチャはかつて亀茲国として世界有数の仏教国であった。だが現在は住民の9割をウイグル人が占める、イスラム色の濃い街となっている。
カシュガル(喀什)は中国の西の端にあり、東西の民族の十字路と呼ばれるシルクロードの要衝。
中国の西の端まで来たが、中国の街は、中心部はビルが立ち並び、どこも同じ町並みになってしまっている。バザールは潰されデパートになり、古い町並みは公園にされる。クチャ、カシュガルと言った街でさえ、郊外に出ないとかつての雰囲気は味わえない。ほかの旅人の話では2,3年前まではカシュガルも小さな田舎町だったらしいが、今では日本の地方都市よりも都会化されている。
現在、中国は数多くの文化をもの凄い速度で捨てて行っている。今回の旅で本当にギリギリだったろう。2,3年後には日本の都市と変わらない町並みになっているかもしれない。中国の問題はこうした文化無視の開発を、漢人が少数民族を無視し、押し付けで進めていることにある。日本が戦後発展し多くのものを失ったのとはやや構図が違う(もちろん日本にもアイヌ等の例はあるが)。
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Silk Road (China, Pakistan)…2004.8.6~9.13
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-中パ国境
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