アラン・ヴィアラ「演劇の歴史」
フランスを中心にまとめられた西洋演劇史。
宗教的儀式から始まった演劇が社会との関わりの中でどう変化してきたのか。
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読んだ本の記録。
張競「中華料理の文化史」
文化、風土と切っても切り離せない「食」だが、その歴史は意外なほど浅い。古来、東西南北の民族が交錯し、支配層も入れ替わってきた中国では食習慣の変化も大きかった。
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橋本治「浄瑠璃を読もう」
浄瑠璃の代表作を読み解く。
歴史上の出来事を題材に、というよりも自由に加筆・改変が可能なパーツとして、好き勝手に物語を組み立てるという作劇法は、現代にも通じる日本の歴史観、物語観かも。
「歴史は、江戸時代という現在が抱えているドラマの種を植えつけるための土台になるだけなのだ」
近松門左衛門「曾根崎心中・冥途の飛脚 他五篇」
掛詞などを多用した浄瑠璃の特殊な文体は、慣れない身には意味を掴みづらいが、流れるような詞の響きは現代の文学には存在しないもの。遊女に入れ上げて心中……なんて、しょうもない話だが、それでも最後の道行で泣けてしまう美しさがある。
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