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はじめに 関連作品 ランキング

Talkin to the Trees(トーキン・トゥ・ザ・トゥリーズ) 2025年
2024年、メンバーの体調不良により急遽クレイジー・ホースに代わって結成された新バンド、The Chrome Hearts(クローム・ハーツ)との新譜。メンバーは、古い付き合いのSpooner Oldham(スプーナー・オールダム)のほか、ニルス・ロフグレンに代わってクレイジー・ホースに加わったMicah Nelson(マイカ・ネルソン)らPromise of The Realの面々。素朴で粗削り。”Big Change”や”Lets Roll Again”といったメッセージソングから、身近なものへの思いを歌った曲まで。ニールの変わらぬ魂がこもった一作。

Coastal:The Soundtrack 2025年
「Before and After」のもとになった2023年ソロ・ツアーの模様を収録したライブ盤。ダリル・ハンナが撮影・監督したドキュメンタリー映画「COASTAL」のサウンドトラックとして位置付けられている。コロナ禍明けのツアーで、親密な雰囲気の中、”Throw Your Hatred Down”や”Song X”など珍しい曲も。約40分と、ライブ盤としては物足りないボリュームだが、 内容は充実。初期出荷・配信版にミックス上のミスがあり、CDは回収。配信音源も修正された。

Oceanside Countryside(オーシャンサイド・カントリーサイド) 2025年
1977年録音の未発表アルバム。「Comes A Time」に先行してレコーディングされてお蔵入りになっていたもの。ほとんどの曲は同作や「Hawks & Doves」などで後にお披露目されており、完成度は決して低くない。「Archives Vol.3」の一枚として復刻済みだが、本アルバムにはニールが当初思い描いていた曲順、ミックスで収録されている。前半ソロ、後半バンド。70年代後半のニールの充実を伝える一枚。

Early Daze(アーリー・デイズ) 2025年
1969年録音。Crazy Horse(クレイジー・ホース)との初期音源集。メンバーは、Danny Whitten(ダニー・ウィッテン)、Billy Talbot(ビリー・タルボット)、Ralph Molina(ラルフ・モリーナ)、Jack Nitzsche(ジャック・ニッチ)。荒々しくもみずみずしい、記念碑的一枚。

Fu##in’ Up 2024年
クレイジー・ホースとの1990年のアルバム「傷だらけの栄光(Ragged Glory)」は、言うまでもない名盤。本作は、その収録曲ほぼ全曲(”Mother Earth”以外)を再現したライブ録音で、いずれの曲もタイトルを歌詞から取る形で変更しており、そこに今のニールの視点がにじむ。
23年11月4日のプライベート・パーティーにおける演奏とのことだが、熱のこもった疾走感のある演奏で、30年以上の歳月を経てなお、ニールの魂が変わっていないことを印象づける。声など、もちろんそこに衰えを見ることもできるが、、そんなのは些末なこと。「Ragged Glory」に込められたロックの精神は年齢程度では揺らがないのだ。「Before and After」とともに、ファンであればあるほど沁みる一枚では。
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