BOOX NoteAir2

BOOX NoteAir2

仕事で文章を書くため、執筆用の機材は長年試行錯誤してきたが、やっと満足のいく環境が整った。E Ink電子ペーパータブレット+キーボード。

普段、最終的な原稿の仕上げにはWindowsのノートPCとデスクトップPCを使うものの、PCでは思い付いた時にすぐ書き始めることは難しい(最近は起動時間が随分早くなったとはいえ)。長時間液晶画面を見続けるのもつらい。

個人的に欠かせない機能が、縦書き編集とDropbox等のオンラインストレージ(現在はOneDriveを使用中)との連携。

黎明期のWindowsタブレットも使ったし、iPadやAndroidタブレットとキーボードの組み合わせも試した。Windowsタブレットはバッテリーの持ちが不十分(最近のSurfaceでやっと及第点)で、iOSやAndroidは、使いやすい縦書きエディタがこれまでなかなか見つからなかった。
“BOOX NoteAir2” の続きを読む

FiiO BTA30 Pro


FiiO BTA30 Pro

PCからLDACで音楽を飛ばしたい。Sony SRS-NS7を使い始めてから、ずっとそう思っていたが、なかなかちょうど良い機器が見つからなかった。

中国の音響機器メーカーFiiOのUSB DAC「BTA30」は、Bluetoothレシーバー&トランシーバーを搭載し、しかもLDAC送信ができる優れものだったが、USB接続時にLDAC送信ができないという致命的な欠点があり、選択肢に入らなかった。

それが「Pro」になり、USB入力からのLDAC送信が可能になった。電源もUSBから供給されるため、配線はコード1本で大変使いやすい。主にネックスピーカーで使用しているため、細かな音色までは聞き比べていないが、SBC接続に比べれば明らかに音質は向上しており、十分満足のいくレベル。
“FiiO BTA30 Pro” の続きを読む

Neil Young 全アルバム 2020年代

20年代 10年代 00年代 90年代 80年代 70年代 60年代
はじめに 関連作品 ランキング

Noise & Flowers(ノイズ・アンド・フラワーズ) 2022年

プロミス・オブ・ザ・リアルとの2019年のヨーロッパ・ツアーを収録したライブ盤。直前に長年マネージャーを務めていたエリオット・ロバーツが亡くなり、その追悼ツアーとなった。

ニールのキャリアには常に友人らの死が存在したが、このアルバムでの演奏には悲壮感はあまり無く、むしろ盟友への感謝への思いが強くにじんでいる。プロミス・オブ・ザ・リアルとの間に親密感が育まれてきたのもあるだろう。選曲も充実しており、ステージに立つ喜びが「B面ベスト」的な名曲群に新たな命を吹き込んでいる。

ただ、臨場感を狙っているのかもしれないが、ブートレッグのオーディエンス録音のようなややこもったような音なのが残念。「Performance Series」の21に位置づけられている。

TOAST(トースト) 2022年

Booker T. & the M.G.’sとの「Are You Passionate?」(以下、AYP)に先立つ2001年、サンフランシスコのToast Studiosでクレイジー・ホースと録音していたという未発表アルバム。

“Quit”と”How Ya Doin’?”(AYPでは”Mr.Disappointment”)”Boom Boom Boom”(同”She’s a Healer”)はAYPで再演され、”Goin’ Home”はクレイジー・ホースとの別バージョンがAYPに収録されている。前3曲はソウル/R&B風味で、AYPバージョンの方が洗練されているが、クレイジー・ホース版の無骨さも捨てがたい。

一方、”Standing in the Light of Love”、”Timberline”、”Gateway of Love”の未発表3曲は、どれもまさにニール・ヤング&クレイジー・ホースという感じのドライブ感。”Standing-“と”Gateway-“は2001年のフジロックなどライブでは披露されており、この時期のブートレッグでは定番の曲。楽曲のレベルは高く、リリースされなかったのが不思議なアルバムだが、当時の人間関係の問題で全てお蔵入りにしてしまったとのこと。それが歳月を経て日の目を見るのもまさにニールらしい。

“Neil Young 全アルバム 2020年代” の続きを読む

三体X 観想之宙

宝樹「三体X 観想之宙」

古典や名作のパロディなどを除けば、二次創作でこれほど広く読まれた作品は他にないのでは。劉慈欣「地球往時」(三体)シリーズの熱心なファンが書いた続編であり、謎解き編。著者・宝樹はその後、オリジナル作品で飛躍し、現代中国を代表するSF作家の一人になっている。

三部作で残った謎にみごとな解釈をあて、特に第二部の結末から第三部への急展開における、三体文明の変化の理由と地球文明の失敗についての説明は説得力がある。
“三体X 観想之宙” の続きを読む

Bowie’s Books―デヴィッド・ボウイの人生を変えた100冊

ジョン・オコーネル著、菅野楽章訳「Bowie’s Books」

副題は「デヴィッド・ボウイの人生を変えた100冊」。一人の少年がいかにして「デヴィッド・ボウイ」になったのか。13年に英国から始まった自身の大規模な回顧展に際し、ボウイが寄せた「愛読書100冊」のリストをもとに、希代の音楽家の人生と音楽に読書がいかに影響を与えたかを解き明かす刺激的な一冊。
“Bowie’s Books―デヴィッド・ボウイの人生を変えた100冊” の続きを読む

ネックスピーカー/Sony SRS-NS7


Sony SRS-NS7

やっと音楽観賞用途に耐え得るネックスピーカーが登場した。

・音質は満足(LDAC接続で使用)
・バッテリーの持ちも充分(公称12時間)
・ソフト周りの使いやすさや、接続の安定性等も問題なし
・欠点は割高な値段(約3万円)と、音声ガイダンスのやかましさ
“ネックスピーカー/Sony SRS-NS7” の続きを読む

2021年まとめ

2021年に読んだ本は167冊(前年比↑47)、4万6892ページ(同↑1万159)。

  

一番面白かったのは「三体」三部作として、それを除いて、小説の新刊から個人的な好みを加味してベスト5を選ぶと、村田喜代子「姉の島」、リービ英雄「天路」、藤沢周「世阿弥最後の花」、川本直「ジュリアン・バトラーの真実の生涯」、宮内勝典「二千億の果実」。
“2021年まとめ” の続きを読む

二千億の果実

宮内勝典「二千億の果実」

「純文学」の小説がどうも小ぶりになっているような印象を受ける。日常を通じて普遍を描くこともできるだろうし、それこそが文学の可能性だろうけど、ただの本読みとしては、単純にもっとスケールの大きい小説を読みたいと時々思う。

前作「永遠の道は曲りくねる」をはじめとして、著者の作品のスケールは大きい。作品の長さそのものとは関係なく、人類の経験したすべてを小説にしたいという迫力が感じられる。
“二千億の果実” の続きを読む