エリック・クラプトン(Eric Clapton)は1945年3月30日、英国サリー州リプリーに生まれた。祖父母のもとで育ち、幼い頃は実母を姉だと思っていたという。13歳でギターを手にし、やがて米国のブルースに傾倒すると、B.B.キング(B.B. King)やフレディ・キング(Freddie King)らのレコードを繰り返し聴き、独学で演奏を身につけていった。
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R.E.M. 全アルバム・ガイド
R.E.M.は1980年、Michael Stipe(マイケル・スタイプ=Vo)、Peter Buck(ピーター・バック=G)、Mike Mills(マイク・ミルズ=B)、Bill Berry(ビル・ベリー=Dr)の4人によって米ジョージア州アセンズで結成。パンクやニューウェーブ、フォークなどの影響を受けつつ、オルタナティブ・ロックのシーンを切り開いた。“カレッジ・ロック”の旗手として頭角を現すと、90年代には作風を大きく広げ、世界的な人気を確立した。2011年解散。
鮮烈なデビューアルバム。フォークロックやガレージロックのサウンドに曖昧なボーカルが独特の陰影を与え、独自の世界を築いている。”Radio Free Europe”がカレッジラジオでヒット。ローリングストーン誌の1983年ベストアルバムに選ばれた。
デビュー作より疾走感が増し、乾いたタイトなサウンドに。ライブの定番曲となった”So. Central Rain (I’m Sorry)”などを収録。バンドの人気を確固たるものに。
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Neil Young 全アルバム・ガイド
Eric Clapton 全アルバム 2000年代-
2024年10月に配信され、CDとLPは2025年1月に発売。先行発表されていた8曲に新曲6曲を加えた全14曲のスタジオ・アルバム。故Jeff Beck(ジェフ・ベック)との”Moon River”が出色。二人のギターの違いが、そのまま曲の陰影に。”Stand and Deliver”などコロナ禍の規制への反発を歌い、物議を醸した曲も。
2023年12月8日、ロンドンで少人数の観客を前に収録した公演。収益はガザの子どもたちの支援に充てると発表された。Dhani Harrison(ダニー・ハリスン)と演奏する父ジョージの”Give Me Love (Give Me Peace on Earth)”が温かい。”Tears in Heaven”に”Layla”、”Crossroads”など、ちょっとしたベスト盤的な選曲でアコースティックとエレクトリックの双方が楽しめる。
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Eric Clapton 全アルバム 1980-90年代
Simon Climie(サイモン・クライミー)と組み、打ち込みやシンセを大きく取り入れた内省的なアルバム。家族や喪失をめぐる歌が心に残る。起伏の乏しさやサウンドの特性から好みは分かれる作品だろうが、個人的には90年代のクラプトンで最も繰り返し聴いたアルバム。”My Father’s Eyes”、”Circus”は90年代を代表する名曲。
Simon Climie(サイモン・クライミー)らとのプロジェクト、T.D.F.のアルバム。クラプトンは「x-sample」と名乗り、電子音と打ち込みを軸にした音楽に取り組んでいる。普段のクラプトンとはずいぶん違うが、加工された音の中のギターはやはり本人のもの。楽曲のレベルは高く、ブルースやロックを期待すると戸惑うものの、実験や迷走と片付けてしまうには惜しい1枚。「Pilgrim」のサウンドにつながる作品でもある。
「Unplugged」の大成功の後に、全曲ブルース・カバーで勝負したアルバム。”I’m Tore Down”、”Five Long Years”、”Groaning the Blues”など。売れ線のバラードへ向かわず、自分の根に戻り、かつ全英ナンバーワンのヒットを記録した。ブルース入門にもおすすめの1枚。
Eric Clapton 全アルバム 1960-70年代
「Slowhand」と同じグリン・ジョンズを迎え、レイドバック路線を進めた作品。前作ほどの曲の強さはないが、”Promises”の柔らかさ、”Tulsa Time”の弾むリズムなど聴きどころは十分。
Glyn Johns(グリン・ジョンズ)のプロデュースによる70年代後半の代表作。”Cocaine”、”Wonderful Tonight”、”Lay Down Sally”。冒頭から代表曲が三つ続く。さらに、Marcy Levy(マーシー・レヴィ)と歌う長尺の”The Core”や、インストの”Peaches and Diesel”まで、アルバムとしての流れがよくできている。クラプトンのソロの一つの到達点。
ザ・バンド(The Band)の拠点、シャングリラ・スタジオで録音されたセッション色の濃いアルバム。Bob Dylan(ボブ・ディラン)やザ・バンドのメンバーらが参加。ディランと歌う”Sign Language”、Rick Danko(リック・ダンコ)との共作”All Our Past Times”など。前作までのレゲエ調から一転し、ブルース、カントリー、ルーツ・ロックの色彩が濃くなっている。
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2025年まとめ
2025年の読書記録。読了147冊(前年比2冊増)、4万3666ページ(同1049増)。
知らない世界を教えてくれるのは、読書の楽しみの一つ。数少ないノンフィクションの中で記憶に残ったのは、鈴木俊貴「僕には鳥の言葉がわかる」と高野秀行「酒を主食とする人々」。どちらもタイトル通りの内容で、狭い常識の枠の外へ連れ出してくれる。堀元見「読むだけでグングン頭が良くなる下ネタ大全」。これもまた、世界を広げてくれる好著と言うべきだろう。
ペール・アンデション「旅の効用:人はなぜ移動するのか」は、旅に逆風が吹く時代にこそ読まれるべきエッセイ。移動の営みは、人類の屋台骨を支えている。
金水敏「大阪ことばの謎」は、関西弁の使用がSNSの時代に伸長している理由など、目からウロコの内容がたくさん。山本昭宏編著「河内と船場:メディア文化にみる大阪イメージ」は、現在の大阪イメージの成立についての重要な視座を与えてくれる一冊。
小説では、まず小川洋子「サイレントシンガー」。狭義の“言葉” を超えたつながりを描いてきた作家の静かな集大成とも言える内容で、「ことり」や「猫を抱いて象と泳ぐ」 とともに、言葉の呪縛に言葉で挑んだ傑作。昨今ありがたがられる“言語化”とは、そんなにエライことなのか。
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2024年まとめ
2024年の読書記録。読了145冊(前年比19増)、4万2617ページ(同3569増)。仕事の延長で読んだ本と、その合間に息抜きで読んだ軽い読み物が大半で、記憶に残った作品は少なめ。
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柴崎友香「続きと始まり」。すべての瞬間がなにかの続きであり、始まりでもある。その感覚が世界を鮮やかにしてくれる。著者の作品の個人的なベストは「百年と一日」だが、それに並ぶ傑作。
近代文学の終焉という言説が本格的に流行り始めたのは90年代末くらいからだろうか。近年、従来の一人称、三人称での叙述が時代に合わなくなっているのか、視点や人称を巡る文体上の実験作が増えている印象を受ける。その中でも特に注目すべき作家の一人が町屋良平。「生きる演技」は現時点での集大成ともいえる力作。
古川日出男もまた、現代文学の地平を切り開き続けている作家。「京都という劇場で、パンデミックというオペラを観る」は、文学ならではの迫力とユーモアに満ちた快作。
パソコンの普及は「保存」という言葉に新たな香りを付与した。長嶋有「僕たちの保存」は、パソコン黎明期へのノスタルジー漂う佳品。自分が初めてパソコンに触れたのは90年代半ばなので、黎明期というよりはその残り香に触れた程度だが、それでもぐっと来る要素多々。
新鋭の作品では、豊永浩平「月ぬ走いや、馬ぬ走い」と松永K三蔵「バリ山行」が良かった。山野辺太郎「恐竜時代が終わらない」も。
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片岡義男、川西蘭など、主に80年代の作品を収めた平中悠一編「シティポップ短篇集」。音楽のシティポップの再評価が進んだように、この時期の短篇群はもっと評価されていい。特に片岡義男の文体は今読んでも新しい。
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2023年まとめ
Amazonの仕様変更に伴い、画像リンクが表示されなくなってしまった。書影がないとどうにも殺風景だけど、過去記事を全て修正するのはかなりの手間。さてどうするか……。以下は昨年のまとめ。
2023年に読んだ本は126冊(前年比47減)、3万9048ページ(同7263減)。
小説で良かったのは、まずこの2作。
誰かが存在すること/したことの幸福。出会えた喜び。
そして、人は概ね親切であるということ。
どちらも物語そのものに大きな起伏はない。軽やかな読み心地の日常描写が続いていく。でも、読み終えて世界が鮮やかになる。
<「……でも、安心なさい。あなたが死んでも、世の中はそれまでと変わらず動いていきますよ。二千花ちゃんが亡くなってからもそうだったように。……でも、もうあなたになら分かるでしょ? 同じように見えても、やっぱり少し違う。二千花ちゃんがそこにいた世界と、最初からいなかった世界ではやっぱり何かが違う。それがね、一人の人間が生きたってことですよ」
世之介は眩いような墓地を見つめた。いくつもの墓石が強い夏日を浴びている。
確かにもう二千花はいない。でも、目の前に広がっているのは、二千花がいたことのある世界である。>
これは「永遠と」に登場する和尚と世之介のやり取り。この2冊は今読めて良かったと心から思った。
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「街とその不確かな壁」は良くも悪くも“村上春樹的”な小説の完成形。良くも悪くも、と書きつつ長年の読者としては、やはり良い。幻の旧作「街と、その不確かな壁」と読み比べると面白い。(「文學界」1980年9月号収録。国立国会図書館でコピーできる)
そして、上田岳弘「最愛の」。初期はSF的なスケールの大きな作品が多かった著者だが、この作品ではリアリズムに徹し、同時に村上春樹への愛を隠そうとしない。「ノルウェイの森」を現代で書くとどうなるかという危険な冒険。最近読んだ小説では、最も人の感想を聞いてみたいと感じた。
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Neil Young 全アルバム 2020年代
20年代 10年代 00年代 90年代 80年代 70年代 60年代
はじめに 関連作品 ランキング
ニールのアルバムを長年聴いてきたリスナーは、まず”懐かしさ”に心打たれるのでは。「Comes A Time」などのアコースティック作を彷彿とさせる楽曲群は(良くも悪くも)初めて聴いた気がしない。中でも11分に及ぶタイトル曲は現在のニールの境地を示していて心に残る。2020年代の代表曲だろう。「I dream a way of living, a way of sharing what we find.」
“Casting Me Away from You”と”I’ll Love You Forever”の2曲は、ニールのキャリア初期の1960年代半ばに書かれた作品で、その原型がArchivesのVol.1に収録されている。”Casting Me Away from You”はソロ第1作の冒頭に収められたインストゥルメンタル”The Emperor of Wyoming”のもとになった曲でもある。
The Chrome Heartsとのライブ盤。2025年のLove Earthツアーからの録音。”Cortez the Killer”、”Like a Hurricane”などの定番曲と、比較的珍しい曲が半々。”Daddy Went Walkin'”から始まり、”Ohio”や”Be the Rain”といったメッセージ性の強い曲が並ぶ中盤へ。「No more great again」と繰り返す”Big Crime”はストレートなプロテスト・ソング。そこから「Life」(1987年)収録の”Long Walk Home”への流れは、まさにニールの真骨頂といえる。
2022年まとめ
2022年に読んだ本は173冊(前年比6増)、4万6311ページ(同581減)で前年並み。良い本はたくさんあったけど、強い印象を残した本は少なく、ベスト30は挙げられてもベスト10は難しい、そんな年。
前年に続き、新刊中心の読書。新作で大傑作に当たる確率は、時間による淘汰を経た作品群に比して言うまでもなく低い。にもかかわらず、わりと良い本が多かった印象が残ったのは、当たり年だったということかもしれない。文學界新人賞の年森瑛「N/A」、文藝賞の安堂ホセ「ジャクソンひとり」、日比野コレコ「ビューティフルからビューティフルへ」など、新鋭の作品が充実していた。
ただデビュー作ということもあって、いずれも小振りな作品。それに対して小説ならではの凄みに満ちていたのは、古川日出男「曼陀羅華X」、古谷田奈月「フィールダー」、島田雅彦「パンとサーカス」といった中堅、ベテラン陣の長編。
