Neil Young 全アルバム 2000年代

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はじめに 映像作品(製作中) 関連作品

Dreamin’ Man Live ’92
(ドリーミン・マン・ライヴ ’92) 2009年

92年のツアーからピックアップした10曲を収録。ツアーでは70年代などのお馴染みの曲も演奏されていたが、このアルバムは「Harvest Moon」からの曲でまとめられ、ライブ版「Harvest Moon」として楽しむことが出来る。

ただこの年のツアーは曲目、演奏内容ともに充実したものだっただけに、公式版の高音質で、抜粋ではなくフルコンサートを聴きたかった。

「Archieves Performance Series」のVol.12。

Neil Young Archives Vol.1 2009年

10年以上前から出る出ると言われ続けてきたアーカイブス・シリーズの第1弾(その後、Vol.2の詳細がいつまで経っても聞こえてこないのがニールらしい…)。

DVDとブルーレイ版は10枚組、CDは8枚組。CD版は初期音源をまとめたDisc0と1が1枚にまとめられ、Disc9の映画「Journey Through the Past」が付属しない。

ニールなりにこだわってまとめたのだろうが、未発表曲に、既発曲、デモ版、ライブ版などが混在しており、熱心なファン以外は散漫な印象を受けるかもしれない。先行して発売した「Live At The Fillmore East 1970」と「Live At Massey Hall 1971」がそのまま収められているのも、既に購入したファンにとっては水増し感があるだろう。ただ初期音源は貴重なものばかりだし、どの曲もこれまでにない高音質で楽しむことが出来る。Disc3の「Live at the Riverboat 1969」は「Fillmore」や「Massey」のようには別売りされておらず、これも聴き逃せない。

Fork In The Road(フォーク・イン・ザ・ロード) 2009年

タイトルの響きからはフォーク(Folk)調の作品かな、と思ってしまうが、このフォーク(Fork)は分岐点を表す。エネルギー問題への関心が表れた、なかなか尖ったアルバム。

この頃、ニールは愛車の1959年製リンカーンをエコカー“リンクヴォルト”(LincVolt)に改造するというプロジェクトに取り組んでいて、そのテーマソングや決意表明と言えるような作品になっている。音楽的には、ニールらしいラフなバンド演奏によるロックというアルバムに仕上がっているが、やや地味な印象ではある。

Sugar Mountain – Live At Canterbury House 1968
(シュガー・マウンテン・ライヴ・アット・カンタベリー・ハウス 1968) 2008年

1stアルバム「Neil Young」の発表直前、ソロとしての第1歩を踏み出した記念すべきライブ。1968年11月8~10日の3日間のうち、初日を除く2日間の演奏が抜粋されて収録されている。バッファロー時代の曲から初期の名曲までの充実したセットリスト。どことなく緊張が感じられる、初々しい演奏が新鮮。「Archives Performance Series」のVol.0に位置付けられている。

Deja Vu Live(デジャ・ヴ・ライヴ) CSN&Y 2008年

CSN&Yとしてのライブ盤だが、ニールの「Living With War」を受けてのツアーで、政治的なメッセージ色の強いセットリストとなっている。2006年7〜9月に行われたツアーのサントラ盤という位置付けで制作され、ニールの曲は全て同アルバムから。CSN&Yとしての曲も「Find  The Cost Of Freedom」などが選ばれ、ただ人気曲を並べただけのリユニオン・ツアーではない。

Chrome Dreams II(クローム・ドリームスII) 2007年

「Ordinary People」など、80年代に書き上げられていた3曲に、新曲7曲を加えたアルバム。70年代に制作されてお蔵入りになり、ブートレッグで広く流通した「Chrome Dreams」の名を冠している。楽曲のレベルは非常に高く、00年代後半を代表するアルバムと言えるだろう。何より、18分に及ぶ「Ordinary People」だけでも聴く価値がある。

Live At Massey Hall 1971
(ライヴ・アット・マッセイ・ホール 1971) 2007年

71年のカナダ・トロントでのソロ・ライブを収録。名曲揃いで、ニールが自信の曲に自信を持ち始めているかのように演奏も充実している。アコースティック・ライブの名盤と言って良い一枚。

「Archives Performance Series」のVol.3。

Live At The Fillmore East
(ライヴ・アット・ザ・フィルモア・イースト) 2006年

1970年3月6、7日のクレイジー・ホースとのライブを収録。コンサートにはニールのアコースティック・セットもあったようだが、このアルバムではクレイジー・ホースとの共演部のみ聴くことが出来る。

ダニー・ウィットン(Danny Whitten)在籍時のクレイジー・ホースの骨太な演奏が堪能できるというだけで、ファンなら必聴。特に「Cowgirl In The Sand」はオールタイムベストと言って良いくらいの名演。

今作は「Archives Performance Series」のVol.2に位置付けられている。数字は発売順ではなく収録日順で、現時点で全容は明らかになっていない(そもそも欠番無く完結するかも怪しい…)。

Living With War(リヴィング・ウィズ・ウォー) 2006年

ニールは若い頃から「Ohio」などで政治的な声を上げてきたが、今作は過去のどの作品、曲と比べても、最も直接的なメッセージが歌われている。「Let’s Impeach The President」では「大統領を弾劾せよ」と歌い、「Lookin’ For A Leader」では具体的にオバマやパウエルをブッシュに替わるリーダーとして名を挙げている。

前作から1年と間をおかず発売されたこのアルバムは、スタジオ入りから数時間で一気に仕上げられたらしい。「Greendale」に近いロックで、サウンド的にも勢いのあるアルバムになっている。

Prairie Wind(プレーリー・ウィンド) 2005年

「Greendale」を巡る一連の活動に打ち込んだ後、ニールは再び「Harvest Moon」などの系譜に連なるアコースティック・アルバムに取り組んだ。この年の6月に父が亡くなっており、還暦を前に、自分の半生を見つめ直しているかのような円熟味を感じさせるアルバム。

Greatest Hits(グレイテスト・ヒッツ) 2004年

ベスト盤。収録曲も名曲ぞろいで、入門に最適な一枚。
ただ80、90年代の曲がもう少しあっても良かったような気がする。

Greendale(グリーンデイル) 2003年

架空の町グリーンデイルを舞台に、ある一家の物語を歌ったコンセプト・アルバム。00年代前半を代表する作品であり、映画の製作や、ライブでの演劇仕立ての演出など、ニール自身の力の入れようも異例と言えるほどのアルバムであった。環境問題などニール自身の問題意識がストレートに歌われている。

物語仕立てのアルバムではあるが、事前に全ての曲を書き上げてスタジオ入りしたのではなく、セッションを通じてそれぞれの曲が作られていったらしい。クレイジー・ホースらしいラフな演奏も魅力で、ついつい聴き続けてしまうくせになるアルバム。

Are You Passionate?
(アー・ユー・パッショネイト?) 2002年

92年にボブ・ディランの30周年記念コンサートで共演して以来、ニールはブッカーT&ザ・MGs(Booker T.&the M.G.’s)と親交を深め、ツアーも行っている。

その彼らと組んで発表した21世紀最初のアルバムで、ラブ・ソング的な曲の一方、9.11を受けて書かれた「Let’s Roll」も収められている。クレイジー・ホースがバックを務める「Goin’ Home」を除くと、ソウルやR&Bを意識した曲調に呟くようなヴォーカルという、これまでのニールのアルバムには無い雰囲気のアルバムに仕上がっている。

Road Rock Vol.1(ロード・ロック Vol.1) 2000年

2000年8~10月に行われたツアーからのライブ・アルバム。18分に及ぶ「Cowgirl In The Sand」に圧倒される。「Words」、「Tonight’s The Night」も必聴。

“Friends & Relatives”とクレジットされているユニットは、「Silver & Gold」に参加していた4人のベテラン、ベン・キース(Ben Keith)、ジム・ケルトナー(Jim Keltner)、ドナルド・ダック・ダン(Donald “duck” Dunn)、スプーナー・オールダム(Spooner Oldham)に、妻ペギ(Pegi)と妹アストリッド(Astrid)。クレイジー・ホース顔負けの、しかもクレイジー・ホースとはひと味違う荒々しい演奏を聴かせている。

「All Along The Watchtower」ではプリテンダーズ(The Pretenders)のクリッシー・ハインド(Chrissie Hynde)がボーカルで参加している。

Silver And Gold(シルバー&ゴールド) 2000年

「Harvest Moon」以来のアコースティック・アルバム。50代のニールの円熟を感じさせる楽曲たち。ベン・キース(Ben Keith)、スプーナー・オールダム(Spooner Oldham)ら、気心の知れたベテランたちに囲まれて、ニールの声とギターも穏やかに澄み渡っている。愛妻ペギへの思いが率直に歌われていて、美しく、温かいアルバム。

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