Neil Young 全アルバム 2020年代

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はじめに 関連作品 ランキング

Noise & Flowers(ノイズ・アンド・フラワーズ) 2022年

プロミス・オブ・ザ・リアルとの2019年のヨーロッパ・ツアーを収録したライブ盤。直前に長年マネージャーを務めていたエリオット・ロバーツが亡くなり、その追悼ツアーとなった。

ニールのキャリアには常に友人らの死が存在したが、このアルバムでの演奏には悲壮感はあまり無く、むしろ盟友への感謝への思いが強くにじんでいる。プロミス・オブ・ザ・リアルとの間に親密感が育まれてきたのもあるだろう。選曲も充実しており、ステージに立つ喜びが「B面ベスト」的な名曲群に新たな命を吹き込んでいる。

ただ、臨場感を狙っているのかもしれないが、ブートレッグのオーディエンス録音のようなややこもったような音なのが残念。「Performance Series」の21に位置づけられている。

  

DOROTHY CHANDLER PAVILION 1971 2022年

ROYCE HALL 1971 2022年

CITIZEN KANE JR. BLUES (LIVE AT THE BOTTOM LINE) 2022年

「Official Bootleg Series」の第2弾としてリリースされた3枚(通し番号は2を飛ばして、3、4、5となっている)。どれもセットリスト、演奏とも素晴らしく、熱心なファンならずとも必聴盤。

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三体X 観想之宙

宝樹「三体X 観想之宙」

古典や名作のパロディなどを除けば、二次創作でこれほど広く読まれた作品は他にないのでは。劉慈欣「地球往時」(三体)シリーズの熱心なファンが書いた続編であり、謎解き編。著者・宝樹はその後、オリジナル作品で飛躍し、現代中国を代表するSF作家の一人になっている。

三部作で残った謎にみごとな解釈をあて、特に第二部の結末から第三部への急展開における、三体文明の変化の理由と地球文明の失敗についての説明は説得力がある。
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Bowie’s Books―デヴィッド・ボウイの人生を変えた100冊

ジョン・オコーネル著、菅野楽章訳「Bowie’s Books」

副題は「デヴィッド・ボウイの人生を変えた100冊」。一人の少年がいかにして「デヴィッド・ボウイ」になったのか。13年に英国から始まった自身の大規模な回顧展に際し、ボウイが寄せた「愛読書100冊」のリストをもとに、希代の音楽家の人生と音楽に読書がいかに影響を与えたかを解き明かす刺激的な一冊。
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ネックスピーカー/Sony SRS-NS7


Sony SRS-NS7

やっと音楽観賞用途に耐え得るネックスピーカーが登場した。

・音質は満足(LDAC接続で使用)
・バッテリーの持ちも充分(公称12時間)
・ソフト周りの使いやすさや、接続の安定性等も問題なし
・欠点は割高な値段(約3万円)と、音声ガイダンスのやかましさ
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2021年まとめ

2021年に読んだ本は167冊(前年比↑47)、4万6892ページ(同↑1万159)。

  

一番面白かったのは「三体」三部作として、それを除いて、小説の新刊から個人的な好みを加味してベスト5を選ぶと、村田喜代子「姉の島」、リービ英雄「天路」、藤沢周「世阿弥最後の花」、川本直「ジュリアン・バトラーの真実の生涯」、宮内勝典「二千億の果実」。
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二千億の果実

宮内勝典「二千億の果実」

「純文学」の小説がどうも小ぶりになっているような印象を受ける。日常を通じて普遍を描くこともできるだろうし、それこそが文学の可能性だろうけど、ただの本読みとしては、単純にもっとスケールの大きい小説を読みたいと時々思う。

前作「永遠の道は曲りくねる」をはじめとして、著者の作品のスケールは大きい。作品の長さそのものとは関係なく、人類の経験したすべてを小説にしたいという迫力が感じられる。
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その農地、私が買います 高橋さん家の次女の乱

高橋久美子「その農地、私が買います 高橋さん家の次女の乱」

今や地方の土地は負の資産になりつつある。貸駐車場に転用できるような土地はまだいいとして、中山間地の農地や山林などは放置するわけにもいかず、かといって買い手もいない。

父が実家の田んぼを太陽光パネルの業者に売る――。母からの電話でそのことを知った著者は、自ら土地を買い取り、田畑として維持することを決意する。その後の試行錯誤の日々をまとめたエッセー集だが、これが滅法面白い。
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