天皇の影法師

猪瀬直樹「天皇の影法師」

東京日日新聞による世紀の誤報「光文」や、天皇の棺を運ぶ八瀬童子、「明治」「大正」に否定的で晩年を元号の考察に捧げた森鴎外の話など、天皇の崩御を巡る四篇のノンフィクション。

元号を誤って速報した光文事件の顛末は読み物としてとても面白い。

巻末の東浩紀との対談、日本の風土の原点として記紀神話を偏重する立場には少し違和感を感じる。

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