アルベルト・アンジェラ「古代ローマ人の24時間 −よみがえる帝都ローマの民衆生活」
古代ローマ人はどんな暮らしを送っていたのか。ローマの街並み、市場の喧噪、家々の作り、部屋の調度、人々の服装、髪型、夜の営み……旅番組のカメラが街中を散策していくように、夜明けから深夜までのローマの光景を描写していく。
中でもインスラ(集合住宅)の説明が興味深い。今から2000年前に既に現代のような生活が生まれ、何万棟もの高層住宅がひしめき合っていた。そのライフスタイルは、エネルギー源が電気か人力(奴隷)か以外にはほとんど違いが無いように思える。
テルマエ・ロマエの最高の副読本。かなり面白い。