グレッグ・モーテンソン「スリー・カップス・オブ・ティー」
K2登山に失敗したアメリカ人の青年グレッグが、助けてくれたパキスタンの人々のため、山奥の村々に学校を建てる活動を始める。だまされたり、追放のファトワを受けるなど何度も窮地に陥りながらも、奇跡のような出会いを重ね、活動は広がっていく。
そして9・11。
偏狭さや無関心、想像力の欠如がいかに悲劇を生み出すか。本当のテロとの戦いは何なのかを考えさせられるノンフィクション。
教育NGOというと、うさんくさい団体もあるが、グレッグは宗教性や啓蒙的な要素を廃し、地元の公立校と同じ教育を根本に据え、人々の信頼を集めていく。