野田秀樹の初の長編小説。戯曲と同じく、要約は不可能。荒唐無稽で叙情的な叙事詩。言葉遊びがふんだんに盛り込まれ、話はあらぬ方向に進んでいく。何かを語るために言葉があるのではなく、言葉そのものが自律的に走っているよう。
20代の時の作品で、その才気に圧倒されるものの、観客を力業で巻き込んでしまう舞台とは違い、小説では(読み手の感性次第ではあるが)やや勢いが削がれ、間延びして感じられる。
読んだ本の記録。
野田秀樹の初の長編小説。戯曲と同じく、要約は不可能。荒唐無稽で叙情的な叙事詩。言葉遊びがふんだんに盛り込まれ、話はあらぬ方向に進んでいく。何かを語るために言葉があるのではなく、言葉そのものが自律的に走っているよう。
20代の時の作品で、その才気に圧倒されるものの、観客を力業で巻き込んでしまう舞台とは違い、小説では(読み手の感性次第ではあるが)やや勢いが削がれ、間延びして感じられる。