「Slowhand」と同じグリン・ジョンズを迎え、レイドバック路線を進めた作品。前作ほどの曲の強さはないが、”Promises”の柔らかさ、”Tulsa Time”の弾むリズムなど聴きどころは十分。
Glyn Johns(グリン・ジョンズ)のプロデュースによる70年代後半の代表作。”Cocaine”、”Wonderful Tonight”、”Lay Down Sally”。冒頭から代表曲が三つ続く。さらに、Marcy Levy(マーシー・レヴィ)と歌う長尺の”The Core”や、インストの”Peaches and Diesel”まで、アルバムとしての流れがよくできている。クラプトンのソロの一つの到達点。
ザ・バンド(The Band)の拠点、シャングリラ・スタジオで録音されたセッション色の濃いアルバム。Bob Dylan(ボブ・ディラン)やザ・バンドのメンバーらが参加。ディランと歌う”Sign Language”、Rick Danko(リック・ダンコ)との共作”All Our Past Times”など。前作までのレゲエ調から一転し、ブルース、カントリー、ルーツ・ロックの色彩が濃くなっている。
1974〜75年の公演からまとめたライブ盤。スタジオでは激しいギターソロが影を潜め、穏やかな歌ものに向かっていた時期だが、決してギタリストとしての火が消えたわけではなかったことが分かる。”Have You Ever Loved a Woman”、”Driftin’ Blues”、”Ramblin’ on My Mind”。George Terry(ジョージ・テリー)とのギターの応酬も聴きどころ。代表曲を網羅した内容ではないが、ブルース・ギタリストとしてのクラプトンを聴くなら外せない1枚。
「461 Ocean Boulevard」の仲間たちと、ジャマイカで録音した続編的な作品。”Swing Low, Sweet Chariot”のレゲエ・アレンジなど、前作でつかんだサウンドをさらに進めているが、前作に比較すると全体としてやや散漫な印象は否めない。
1974年の本格復帰作。Tom Dowd(トム・ダウド)のプロデュースで、フロリダのクライテリア・スタジオで録音された。Bob Marley(ボブ・マーリー)の”I Shot the Sheriff”を取り上げ、大きな成功を収めたアルバムでもある。冒頭の”Motherless Children”、自身の作詞作曲による”Let It Grow”など、他の楽曲・演奏も粒ぞろい。派手なギター・ソロはなく、歌とバンドのリラックスした呼吸が新たな境地を切り開いている。
薬物依存で表舞台から遠ざかっていたクラプトンが、1973年1月13日にロンドンで行った復帰公演。Pete Townshend(ピート・タウンゼント)の尽力で実現し、ウィンウッドやRonnie Wood(ロニー・ウッド)らが支えた。初版は6曲と短く、1995年に14曲入りのリマスター版がリリースされた。演奏は本調子には程遠いが、そこに不思議な味もある。
1970年10月のニューヨークのフィルモア・イースト公演をまとめた2枚組。デュアン・オールマンは不参加。”Why Does Love Got to Be So Sad”や”Let It Rain”で、曲が長い即興へと広がっていく。スタジオ盤の濃密なギターの重なりとは違うドミノスの顔が見られるアルバム。
解散後のライブ集第2弾。1968年の米国公演から。”White Room”、”Sunshine of Your Love”など、前作よりおなじみの曲が並ぶ。
クラプトンの最高傑作に位置づけられることも多い2枚組の名盤。”Layla”の切迫したリフ、切ない”Bell Bottom Blues”など、聞き所はたっぷり。親友ジョージ・ハリスンの妻だったPattie Boyd(パティ・ボイド)への思いと、Duane Allman(デュアン・オールマン)との出会いが本作を唯一無二の作品にした。スライド・ギターの名手であるデュアンは全14曲中11曲に参加。キーボード及びボーカルで、作曲でも重要な役割を担ったBobby Whitlock(ボビー・ウィットロック)の存在も本作を語る上では欠かせない。
デラニー・ブラムレットのプロデュースで作られた初ソロ作。デラニー&ボニーの仲間たちを中心に、ブルース、ソウル、カントリーが混じり合うバンド・サウンド。J.J.Cale(J.J.ケイル)作の”After Midnight”のほか、”Blues Power”、”Let It Rain”など、後のステージを支える楽曲が収録されている。。
Delaney & Bonnie(デラニー&ボニー)夫妻のバンドに加わった、1969年12月の英国ツアーの記録。ゴスペル、ソウル、ブルースが一体となったサウンドの中で、後のソロやドミノスにつながる音楽性と人脈が育った場。個人技は控えめだが、バンドとしての伸びやかな演奏は熱量十分。
解散後に発売されたライブ集。1968年の公演から選んだ4曲に、1967年録音のスタジオ曲”Lawdy Mama”を加えている。”N.S.U.”や”Sweet Wine”など、クリームのジャムを堪能できる1枚だが、代表曲を収めたものではないので通好み。
Steve Winwood(スティーヴ・ウィンウッド)、ジンジャー・ベイカー、Ric Grech(リック・グレッチ)とクラプトンが結成し、スーパーグループとして期待を集めたブラインド・フェイスだが、1枚のアルバムを残して解散。曲作りの中心はウィンウッドで3曲を提供しており、中でも”Can’t Find My Way Home”は名曲。クラプトンは”Presence of the Lord”、ベイカーは”Do What You Like”を作曲。クリーム時代の緊張感とは異なる内省的だが豊かな音楽世界は、クラプトンが新たな一歩を踏み出したことを感じさせる。
1968年の解散後に発売された最後のアルバム。ロサンゼルスのフォーラム公演からのライブ3曲と、スタジオ録音3曲を組み合わせた構成である。アルバムとしてはやや物足りないが、George Harrison(ジョージ・ハリスン)との共作”Badge”と、3人のぶつかり合いがたっぷり聴けるライブ録音の”I’m So Glad”は必聴。
1969年9月13日のトロント公演を収めたPlastic Ono Band(プラスティック・オノ・バンド)のライブ盤。John Lennon(ジョン・レノン)、Yoko Ono(小野洋子)、Klaus Voormann(クラウス・フォアマン)、Alan White(アラン・ホワイト)とともに、クラプトンが参加している。前半は”Blue Suede Shoes”や”Yer Blues”などのロックンロール/ブルース、後半はヨーコの叫びとを中心に据えた即興的なパフォーマンス。急造バンドならではの生々しさとエネルギーに溢れた1枚。
スタジオ録音とライブ録音を一枚ずつ収めた2枚組。”White Room”など独創的かつ完成度の高い楽曲と、”Crossroads”の隙のない演奏や、16分を超える”Spoonful”の即興。クリームの二つの顔がどちらも高い密度で記録されている決定盤。
リフが強烈な”Sunshine of Your Love”、ワウを用いた”Tales of Brave Ulysses”、軽快で妖しい”Strange Brew”など、曲ごとの表情が豊かでクリーム入門にも最適な1枚。Felix Pappalardi(フェリックス・パパラルディ)のプロデュースで、ブルースの骨格にサイケデリックな色彩をまとわせた2作目。
Jack Bruce(ジャック・ブルース)、Ginger Baker(ジンジャー・ベイカー)とのトリオ、Cream(クリーム)のデビュー作。”N.S.U.”、”Spoonful”、ドラム・ソロを組み込んだ”Toad”など、ブルースを土台に3人の演奏がせめぎ合う。後のライブほど長大な即興には踏み込んでいないが、ロックの新たな歴史が始まる予感に満ちた1枚。オリジナル盤は英米でそれぞれ曲目が異なり、米国盤には”I Feel Free”が入る一方、”Spoonful”が収録されていない。
John Mayall(ジョン・メイオール)のもとでブルースを追求した通称「ビーノ・アルバム」。ジャケットでクラプトンが読んでいる漫画誌「The Beano」がその由来である。レスポールとマーシャル・アンプによる太く歪んだ音が強烈。”Hideaway”の切れ味、”All Your Love”の粘り、初期のリード・ボーカルを聴ける”Ramblin’ on My Mind”。ギターが新たな音楽を切り開いていった時代の金字塔。
1963年12月、Sonny Boy Williamson II(サニー・ボーイ・ウィリアムソンII)の英国公演で、若きヤードバーズがバックを務めた際の録音。クラプトンの演奏は控えめだが、本場のブルースと英国の若者たちの邂逅を記録した貴重なドキュメント。
米国向けの2作目。ジェフ・ベック加入後のスタジオ録音と、「Five Live Yardbirds」から抜粋したクラプトン在籍時のライブ録音が混在する編集盤。
シングル曲などをまとめた米国向けのデビュー盤。表題曲のポップ路線に、ブルース志向のクラプトンは反発して脱退。後任のJeff Beck(ジェフ・ベック)が加わった録音が混在している。
1964年3月、ロンドンのマーキー・クラブで録音されたデビュー作。スタジオ盤ではなく、いきなりライブ盤。1曲めの”Too Much Monkey Business”から、ブルースとロックンロールに取り憑かれた若者たちの熱気が、そのまま伝わってくる。
