Eric Clapton 全アルバム・ガイド

2000年代- 1980-90年代 1960-70年代

Eric Clapton / Eric Clapton

エリック・クラプトン(Eric Clapton)は1945年3月30日、英国サリー州リプリーに生まれた。祖父母のもとで育ち、幼い頃は実母を姉だと思っていたという。13歳でギターを手にし、やがて米国のブルースに傾倒すると、B.B.キング(B.B. King)やフレディ・キング(Freddie King)らのレコードを繰り返し聴き、独学で演奏を身につけていった。

いくつかのバンドを経て、1963年にヤードバーズ(The Yardbirds)に加入。ライブ盤「Five Live Yardbirds」には、ブルースに夢中な若者たちの熱気が記録されている。しかし、バンドが”For Your Love”でポップ路線へ向かうと、クラプトンは反発して脱退。1965年、ジョン・メイオール(John Mayall)のブルースブレイカーズに加わった。「Blues Breakers with Eric Clapton」で聴かせた太く歪んだギターは、後続のギタリストたちに大きな影響を与える。この頃、「Clapton is God」という落書きがロンドン市中に現れた。

1966年には、ベースのジャック・ブルース(Jack Bruce)、ドラムスのジンジャー・ベイカー(Ginger Baker)とクリーム(Cream)を結成。「Disraeli Gears(カラフル・クリーム)」「Wheels of Fire(クリームの素晴らしき世界)」などで、ブルースとサイケデリック・ロックを結びつけた。ライブでは3人の即興が激しくぶつかり合い、曲は時に十数分へと膨らんでいく。活動は1968年までの短期間だったが、ロックの演奏表現を大きく広げたバンドだった。

クリーム解散後は、スティーヴ・ウィンウッド(Steve Winwood)らとブラインド・フェイス(Blind Faith)を結成するも、アルバム一枚で解散。続いてデラニー&ボニー(Delaney & Bonnie)のツアーに参加し、ブルースだけでなく、ソウルやゴスペル、カントリーを取り込んだ音楽に親しんでいく。

Layla and Other Assorted Love Songs / Derek and the Dominos

1970年に初ソロ作「Eric Clapton」を発表。同年、デレク&ザ・ドミノス(Derek and the Dominos)として「Layla and Other Assorted Love Songs(いとしのレイラ)」を発表。表題曲に込められた親友ジョージ・ハリスン(George Harrison)の妻パティへの思いと、デュアン・オールマン(Duane Allman)の参加が切迫した音楽を生んだ。クラプトンの長いキャリアでも特別な位置を占め、最高傑作とされることも多い名盤である。

70年代は薬物依存と飲酒により不安定な時期が続いたが、1974年の「461 Ocean Boulevard」で本格復帰を果たす。ボブ・マーリー(Bob Marley)のカバー”I Shot the Sheriff”がヒット。力を抜いた歌と演奏による、いわゆるレイドバックしたスタイルを確立し、1977年には”Cocaine””Wonderful Tonight””Lay Down Sally”などを収めた「Slowhand」を発表。ギタリストの枠に留まらないソロ・ミュージシャンとしての地歩を固めた。

80年代にはフィル・コリンズ(Phil Collins)との制作などを通じ、シンセや華やかなリズムを取り入れた作品を発表。1989年の「Journeyman」では、ポップな楽曲とブルースの感触が充実した形で結びついている。

Unplugged / Eric Clapton

1991年に幼い息子コナーを事故で失う。その悲しみを背景にした”Tears in Heaven”や、”Layla”の大胆な編曲が収められたアコースティックライブ盤「Unplugged」は大きな反響を呼び、結果的に新たなファンを獲得することにもつながった。

94年には全曲ブルース・カバーの「From the Cradle」を発表。00年代に入ってからも、B.B.キングとの「Riding with the King」、ロバート・ジョンソン(Robert Johnson)に捧げた「Me and Mr. Johnson」、J.J.ケイル(J.J. Cale)との「The Road to Escondido」など、敬愛する音楽家とのつながりを感じさせる作品が続いている。

◇全アルバム解説
2000年代~
1980~90年代
1960~70年代

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