小澤征爾、村上春樹「小澤征爾さんと、音楽について話をする」
クラシックにはそれほど詳しくないし、小澤征爾指揮の演奏を聴き込んでいるわけでもない。それでも、このインタビューにはかなり引き込まれた。
カラヤンやバーンスタインとの思い出から、マーラーへのこだわり、サイトウ・キネンでの活動、若い世代への指導……。生涯をかけてひとつの事に打ち込んできた人から出る魅力が言葉の端々に。
「正気の範囲をはるかに超えている」（小澤征爾）という村上春樹の音楽マニアっぷりもなかなか。文章に起こす際のテクニックもあるのだろうけど、この人はインタビューが上手いなぁ。