スクラップ・アンド・ビルド

羽田圭介「スクラップ・アンド・ビルド」

早う死にたか、と繰り返す祖父を楽にしてあげたいと、過剰な介護で死期を早めようとする孫。衰えていく祖父と、筋トレを繰り返し、自らを律しようとやや病的に振る舞う孫が対比され、そこに高齢化社会の閉塞感が滲む。最後は比較的さらっと終わってしまい、この先を書ききってほしかった気もする。

コメントを残す