その女アレックス

ピエール・ルメートル「その女アレックス」

久しぶりに海外ミステリー。

発端の誘拐から事件の様相もアレックスの人物像も刻一刻と変わっていき、結構なページ数だが一気に読ませる巧みな構成。描写が映像的なのに加えて、情報の出し方も映画やドラマに近く、良質の長編サスペンスを見たような読後感。

真実ではなく正義で、という通常の刑事ドラマではありえないような皮肉のきいた結末がフランスらしい。

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