アジア新聞屋台村

高野秀行「アジア新聞屋台村」

在日外国人向けのミニコミ紙を発行する小さな新聞社を舞台とした自伝的小説。

多様な人が集まり、好き勝手に仕事をしている屋台村のような空間。一人ひとりが自分のために生きることが、不思議な調和を生んでいる。酒飲み書店員大賞に輝いた傑作「ワセダ三畳青春記」の続編のような内容だが、読み心地はよりルポっぽい。すいすい面白く読めてしまったが、ふと、自分はいま好きなことをしているだろうか、と思わされた。

コメントを残す