すき・やき

楊逸「すき・やき」

高級すき焼き店で働く中国人留学生の日常を、さらっとしたタッチで描く。変な装飾の無い文章が、やわらかく、読んでいて気持ちがいい。ほほえましい恋愛要素もありつつ、普遍的なコミュニケーション論にもなっている。大学での韓国人留学生とのちぐはぐな日本語会話が面白い。ピュアすぎる気もするけど、主人公が魅力的で万人にお勧めの一冊。

コメントを残す