どくろ杯

金子光晴「どくろ杯」

絶望的な困窮の中、妻との問題を抱え、長い放浪の旅が始まる。抑揚の無い淡々とした筆致ながら、人の業の深さと生の力強さに溢れている。はっとするような言葉使いも随所に。

「唇でふれる唇ほどやわらかなものはない」

「うんこの太そうな女たちが踊っていた」

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