投稿日: 2016-07-302017-02-01 投稿者: rohenガラスの靴・悪い仲間 安岡章太郎「ガラスの靴・悪い仲間」 初期短編集。戦争を挟んで青春時代を過ごし、明確な価値基準や希望の存在しない日常を見つめる著者の視線は、村上春樹など二十世紀後半の文学作品にも通じる現代性がある。 生き方の根底に劣等感があり、くだらないことにこだわったり、幼稚な優越感に振り回されたり、主人公の小ささに奇妙な親近感を覚える。表題2作や「陰気な愉しみ」は文句なしの名作。一方で、初期作品だけに、書きかけや習作のような印象を受ける作品も。 共有:Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)クリックして Pinterest で共有 (新しいウィンドウで開きます) 関連