維新派大全 ―世界演劇・世界劇場の地平から

「維新派大全 ―世界演劇・世界劇場の地平から」

約15年前にまとめられた維新派に関するムック。野外の特設劇場という舞台芸術の一回性を突き詰めた公演を続ける維新派について書かれた本は極めて少なく、貴重な記録。

個人的に、昨年の犬島公演や、今秋の大阪公演では、海や移民、都市の記憶を舞台上に立ち上がらせ、歴史をこう表現することができるのかと衝撃を受けた。

ヂャンヂャン☆オペラという手法を確立し、集団が成熟期を迎えたころに書かれた評論やインタビューが中心で、松本雄吉と維新派の“核”がなんとなく分かる。

コメントを残す