河野広中小伝

高橋哲夫「河野広中小伝」

河野広中は、明治・大正期の政治家で自由民権運動の活動家。福島に住んだり、日本史を学んでいればよく聞く名前だろうけど、今となっては一般的にはそれほど知名度は無いかもしれない。

福島は自由民権運動の先進地であると共に、国会より早く全国初の民会(公選議会)が設置された県でもある。明治14年には議長だった河野広中が中心となって、普通選挙を国に提言している。実際に普選法が成立するより半世紀近く早い。

東北は「白河以北」と蔑まれた時代から、震災後の今もなお、政治的な後進地のように捉えられがちだけど、それはあまりに歴史を知らない視点だろう。

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