シュロモーサンド「ユダヤ人の起源 歴史はどのように創作されたのか」
“ユダヤ人”の根幹を成す離散を否定する「追放の発明」と題した章が強烈。シオニストは、改宗で各地に増えた「ユダヤ教徒」を聖地を追われた「ユダヤ民族」とすり替え、歴史を創作した。
読んだ本の記録。
内田百間「阿房列車 ―内田百間集成1」
中身が全く無いのに面白い。最近エンタメノンフィクションという言葉が使われるが、その元祖とも言える。
石川淳の作品なんかを読んでも思うけど、日本文学の文体の豊穣さはいつの間に失われたのだろう。
「宮本常一」 ちくま日本文学22
未読の文章が何編か収録されていたので購入。夭逝した子について書いた「萩の花」が印象的。
“人は暗さの中にジッとしていられるものではない。暗い中に火をともそうとするものである。私はわが子が小さいながらもその火をともすものであってもらいたいと思った”
“「宮本常一」 ちくま日本文学22” の続きを読む