石井光太「飢餓浄土」
亡霊、祈り、祟り…貧困や戦争の中で生活する人々の見る幻。著者らしい人間らしさの記録。
最近多作な著者だが、徐々に文章から著者自身の悩みが消え、描写が小説のように饒舌になってきた印象を受ける。初期の作品にあった主観的な描写に惹かれた身にとっては少し寂しく感じる。
読んだ本の記録。
カルロス・カスタネダ「時の輪―古代メキシコのシャーマンたちの生と死と宇宙への思索」
フィクションなのか、ノンフィクションなのかを抜きにしてなかなか面白い。
“あまりに自己に執着しすぎると、ひどい疲れがくる。そのような状況にある人間は、他のすべてのものにたいして、ツンボでメクラになってしまう”
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