旅行人166号(インド、さらにその奥へ、1号だけ復刊号)

「旅行人166号(インド、さらにその奥へ、1号だけ復刊号)」

6年前に休刊した「旅行人」がまさかの復刊!
1号だけとはいえ、非常に読み応えのある内容でうれしい。

特集は「旅行人」の、そして多くのバックパッカーにとっての原点とも言うべきインド。と言っても「旅行人」らしく、取り上げられているのはディープな地域ばかり。先住民族ミーナーの壁画を探すラージャスターンの旅から、タール砂漠に住むトライブの世界、アルナーチャル・プラデーシュ州のアパタニ族の村、インド文化圏の外に位置するナガランド、などなど。

個人的に興味深く読んだのが、インド・バングラデシュ国境の「飛び地」地帯のルポ。クチビハールとも呼ばれる同地区には、互いの国境を超えて100を超す飛び地があり、小さな集落単位でインドとバングラデシュが入り乱れている。2015年に国境線が再画定されて飛び地は解消されたが、ちょうどその前後に飛び地を訪ね歩いた出色の記録。

そして最後に、バラナシを訪れたバックパッカーなら知らない人はいないだろう「クミコハウス」についての記事も。

長期滞在者の溜まり場としても有名な宿で、15年前に泊まった時は1泊2食付きで100円弱。街を見るため外に出ようとしたら、久美子さんに金を渡され、食材の買い物に行かされたことを懐かしく思い出した。

初めての海外一人旅がインドで、帰ってきた直後はもうこりごりと思っていたけど、今思えば、面白い思い出ばかり。そろそろ、もう一度行きたいな。

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