2018年に読んだ本は114冊(前年比10↓)、3万5779ページ(同6737↓)と2年連続減。あまり読まなかった上に再読も多い年だった。
小説で印象に残ったのは、ジョン・ウィリアムズ「ストーナー」、石牟礼道子「西南役伝説」、保坂和志「プレーンソング」、色川武大「生家へ」「友は野末に」、高橋源一郎「日本文学盛衰史」、古川日出男「アラビアの夜の種族」、東山彰良「流」。新刊・近刊では、平野啓一郎「ある男」、陳浩基「13・67」。
アゴタ・クリストフ「悪童日記」(2017年読了)に続く「ふたりの証拠」「第三の嘘」、R.J.パラシオ「ワンダー」(同)の続編「もうひとつのワンダー」も昨年読んで心に残った作品。いずれも文句無しの傑作。
再読で改めて感銘を受けたのが、色川武大「狂人日記」、遠藤周作「深い河」、安部公房「他人の顔」、トルーマン・カポーティ「誕生日の子どもたち」、村上春樹「風の歌を聴け」。
ノンフィクションは一時期に比べて読む量がかなり減り、近刊では、リチャード・ロイド・パリー「津波の霊たち 3・11 死と生の物語」、水谷竹秀「だから、居場所が欲しかった。 バンコク、コールセンターで働く日本人」くらい。
ほとんど読まない新書からは3冊。平田オリザ「わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か」、鴻上尚史「不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか」、輪島裕介「創られた『日本の心』神話 『演歌』をめぐる戦後大衆音楽史」。
そのほか、今更読んで、もっと早く読むべきだったと感じた名作が、フィリップ・K・ディック「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」、バルガス・リョサ「密林の語り部」、マーク・トウェイン「トム・ソーヤーの冒険」、サン=テグジュペリ「人間の大地」、V.E.フランクル「夜と霧」、黒柳徹子「窓ぎわのトットちゃん」、深田久弥「日本百名山」。