阿Q正伝

魯迅「阿Q正伝」

プライドが高く、自らに都合の良い思考回路を持ち、革命に意味もわからないまま熱狂する無知蒙昧な民衆を戯画化した“阿Quei”。魯迅の民衆に対する痛烈な視線は、辛亥革命から100年が経った現代の中国や日本にも通じる。阿Q正伝という題と前半の軽い筆致もかなり現代的だと思う。

併録の「狂人日記」「藤野先生」など、どれも短いが印象的。

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