魔境アジアお宝探索記

島津法樹「魔境アジアお宝探索記 ―骨董ハンター命がけの買い付け旅」

フィリピン、タイ、ベトナム、インドネシア……陶磁器、古銭、黄金仏から隕石まで、骨董ハンターの買い付けの旅。各国の骨董商やディーラーとの騙し合いも面白いけど、まだ見ぬ品々を見つけるために密林の小さな集落や遺跡の発掘現場を訪れるくだりが特に面白い。戦利品を国外に持ち出そうとする場面もスリリング。然るべき由緒がついていれば重文や国宝級であっただろう品が次々と登場し、現代の冒険小説のよう。断片的なエピソードが中心で少し物足りないが、こんな世界があったのかという新鮮な驚きを久しぶりに感じさせてくれた一冊。

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