文楽をゆく

吉田玉男「文楽をゆく」

二代目吉田玉男襲名記念本。文楽の紹介や入門書ではない。30分ほどで読み通せてしまうが、写真が豊富でいい感じ。ロングインタビューはファンなら必読。襲名するということは、出世ではなく、その名を継いで次代に残す大きな責任を負うということ。そのことがよく伝わってくる。今年1月には上方歌舞伎の大名跡、中村鴈治郎の襲名もあったが、同じ襲名でも歌舞伎と文楽でずいぶん雰囲気が違うのが面白い。

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