ファーストラヴ

島本理生「ファーストラヴ」

第159回(2018年上半期)直木賞受賞作。

父親を殺した容疑で逮捕された女子大生、聖山環菜と、彼女についてのノンフィクション執筆を依頼された臨床心理・真壁由紀、その義弟で環菜の弁護人・庵野迦葉を軸に物語が進む。

巧みな文章と構成で、サスペンス調の物語に読者を引き込む。幼いころの家族関係や過去の恋愛がいかに人生を支配するか。非常に現代的であると同時に普遍性を持った恋愛小説。

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