ふしぎなキリスト教

橋爪大三郎、大澤真幸「ふしぎなキリスト教」

キリスト教というより、ユダヤ教から始まる一神教入門。

人間中心に世界を見る多神教に対し、人間から完全に隔たった神が中心の一神教。神の意志が捉えられないからこそ続く問いかけ。それこそが信仰で、教祖の言葉が全てとなりやすい新興宗教との大きな違いだろう。

両氏とも社会学者だけに歴史や教理の解釈はやや危うい気もするけど、読みやすく、面白い。ファンタジーな旧約聖書はともかく、新約聖書にも理不尽なエピソードがたくさん。

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