ポトスライムの舟

津村記久子「ポトスライムの舟」

仕事で小金を稼ぎながら、日々の細々とした生活に追われ、なぜこんなことをしているのか、その問いには答えが無いからこそ、それ以上考えない。働くことをテーマにした小説は基本的に好きじゃないけど、物語の彩りの無さ、主人公の生気の無さが逆に好感が持てる。文庫の裏表紙には「働くことを肯定したくなる小説」って書いてあるけど、それはちょっと違うだろう。

コメントを残す