花まんま

朱川湊人「花まんま」

少し不思議な体験の中に、人生の悲哀を滲ませた短編集。舞台は昭和の大阪の下町。子供の視点が瑞々しく、どこか懐かしい。表題作や「トカビの夜」、「送りん婆」など、甲乙付けがたく、短編小説の見本のような珠玉の6編。

コメントを残す