空へ エヴェレストの悲劇はなぜ起きたか

ジョン・クラカワー「空へ ‐エヴェレストの悲劇はなぜ起きたか」

96年春、12人の死者を出したエベレスト。クラカワーは、急増する営業遠征隊の問題について書こうとロブ・ホールの隊に参加し、登頂に成功する。下山時に天候が悪化し、遠征隊の6人の登頂者のうち、ロブ・ホールや難波康子を含む4人が死亡。“死の領域”で予期せぬ事態に陥り、低酸素で意識が薄れ、錯乱し、力尽きていくメンバー。たった数十分の差と偶然が生死を分けた。

優れたライターが大量遭難の当事者となり、かつ生還したことによって書かれた奇跡的な一冊。主観的すぎる部分もあるけど、だからこそ、貴重で凄絶な記録。

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