投稿日: 2015-10-202017-02-05 投稿者: rohen王国 中村文則「王国」 「掏摸」の姉妹編。悪の象徴としての木崎がこの作品にも登場する。人の悪意は読めないし、人生は徹底的に理不尽。古風(文章は現代的で読みやすいけど)な問題設定は著者の持ち味で、 大器を感じさせる一方、作品はやや小ぶり。悪が典型過ぎるのは狙いだとしても、このテーマなら小説として中編程度の長さでは少し物足りない。ただ読み物としては、「掏摸」 よりこちらの方がスリリングで面白いかも。 共有:Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)クリックして Pinterest で共有 (新しいウィンドウで開きます) 関連