宝塚ファンの社会学 スターは劇場の外で作られる

宮島直美「宝塚ファンの社会学 スターは劇場の外で作られる」

「社会学」と題しているけど、ほとんどがファンクラブの仕組みと“掟”の解説。しかし、それが面白い。

宝塚では、歌劇団公式のファンクラブとは別に、それぞれのスターごとにチケットの売買からプライベートの世話まで行う親衛隊的なファンクラブがファン自身によって運営されている。門外漢としては、ガード、総見、会服……といった仕組みにかなり圧倒される。

歌劇団の人事に一喜一憂し、舞台のわずかな演出からその序列を読み取ろうとする。歌劇団内の序列がファンクラブ間の序列にも適用され、ファンが自主的にそれをきっちりと守る。会員のファンクラブへの貢献度もポイント化され、それに基づいてチケットの割り当てやお茶会の席が決まる。

この世界に比べればAKBなんて生ぬるいもんだ。

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