投稿日: 2014-03-162017-02-11 投稿者: rohen爪と目 藤野可織「爪と目」 二人称という難しい形式を、娘から継母への視点で巧みにまとめあげている。しかも幼少期の出来事を語ることで3歳児のまなざしと重ね、そこに計り知れない敵意、悪意、あるいは諦観のようなものを感じさせる。まるで自分の無い大人の描写も気味が悪い。ただ併録の2編も含めて、書かれている内容や雰囲気の割には、なぜこれを書くのか、書かざるを得ないのかという、作品に対する切実さのようなものはあまり感じられなかった。 共有:Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)クリックして Pinterest で共有 (新しいウィンドウで開きます) 関連