宇宙のみなしご

森絵都「宇宙のみなしご」

真夜中に弟と近所の家の屋根にこっそり登る中学生の陽子。悩みを抱えた他の子たちと知り合い、絆を深めていく。

以前読んだ直木賞作「風に舞い上がるビニールシート」は無個性に感じたが、この作品はとても繊細。児童文学だけど、大人が読んだ方が一種の寓話として心に響くのでは。

「自分の力できらきら輝いてないと、宇宙の暗闇にのみこまれて消えちゃんだよ」

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