闇の奥

ジョゼフ・コンラッド「闇の奥」

新訳で結構読みやすかった。やっぱりこれは植民地主義云々とか人間性の闇とか、そういう話じゃないな。 The horror! The horror!

お伽草紙

太宰治「お伽草紙」

これは良いなあ。太宰治は、このくらいの勢いで書いた作品の方が本来の才能がにじみ出ている気がする。特に舌切り雀なんて仮名遣いを除けばまったく古さを感じない。

宇宙論入門 ―誕生から未来へ

佐藤勝彦「宇宙論入門 ―誕生から未来へ」

新書で入門と付くのは大抵コラム程度の内容で買って損したと思うけど、これは丁寧な仕事。

宇宙スケールの話を考えていると、仕事とか日常の些事なんかどうでも良いやって気分になる。

百年の孤独

ガブリエル・ガルシア=マルケス「百年の孤独」

要約が不可能なほど、豊かで圧倒的な密度の物語。本当に力を持った物語に触れると、感想は出てこない。

ホーキング、宇宙と人間を語る

スティーヴン・ホーキング「ホーキング、宇宙と人間を語る」

可能性の数だけ宇宙が存在する-これが科学で証明されつつあるということに衝撃。重力の法則が宇宙の自発的誕生にどう繋がるかは、純粋文系の身には良く分からなかった。いずれにしろ、刺激に満ちた一冊。

時の輪

カルロス・カスタネダ「時の輪―古代メキシコのシャーマンたちの生と死と宇宙への思索」

フィクションなのか、ノンフィクションなのかを抜きにしてなかなか面白い。

“あまりに自己に執着しすぎると、ひどい疲れがくる。そのような状況にある人間は、他のすべてのものにたいして、ツンボでメクラになってしまう”
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好き好き大好き超愛してる。

舞城王太郎「好き好き大好き超愛してる。」

死や物語に真摯に向き合い、思い切った構成も良いんだけど、どこか物足りない。 中高生向けなのか、安っぽいケータイ小説へのアンチテーゼとしてあえて同じレベルに落としているのか。終わりの方はちょっと良かった。

八つ墓村

横溝正史「八つ墓村」

もはや古典だが、松本清張より古さを感じさせない。 田舎の閉鎖的な雰囲気と、物語そのものに引き込まれる。漫画でも、ドラマや映画でも、この作品のオマージュというべきものがたくさんあるが、原点にして完璧。