2016年に読んだ本は130冊(前年比9↑)、43653ページ(同7970↑)。
印象に残ったのは、ノンフィクションの新刊ではまずこの3冊。
長谷川康夫「つかこうへい正伝」
宮城公博「外道クライマー」
高野秀行「謎のアジア納豆」
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読んだ本の記録。
2016年に読んだ本は130冊(前年比9↑)、43653ページ(同7970↑)。
印象に残ったのは、ノンフィクションの新刊ではまずこの3冊。
長谷川康夫「つかこうへい正伝」
宮城公博「外道クライマー」
高野秀行「謎のアジア納豆」
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宮本輝「道頓堀川」
宮本輝の川三部作は高校生の頃に「泥の川」「螢川」を読んでいるが、この「道頓堀川」は初めて。喫茶店に住み込みで働く大学生、過去に傷を持つ店主、ビリヤードに打ち込むその息子らの人生が繊細な筆で綴られる。読みながら道頓堀の川辺を流れる人の波と川面に揺らめくネオンの明かりが目に浮かぶ、しみじみと良い作品。
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H.S. クシュナー「なぜ私だけが苦しむのか―現代のヨブ記」
宗教がなぜ生まれ、人間性をどう支えてきたのか。神を正当化するためにあるのではなく、人々に寄り添うという本来の宗教のあり方について考えさせられる一冊だった。
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貫井徳郎「慟哭」
娘を失い新興宗教にはまっていく男と、連続幼女誘拐殺人事件を追う警視庁捜査一課長の物語が交互に進む。大物政治家の隠し子で「ご落胤」「七光り」と揶揄され、自らの娘との関係も破綻している一課長の苦悩と、娘を亡くした男の狂気がやがて重なり合う。
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新田次郎「孤高の人」上・下
日本の単独登山の先駆け、加藤文太郎(1905-1936)。本人の遺稿集「単独行」は読んだことがあるが、彼をモデルとしたこの作品は初読。加藤は実名で描かれているが、新田次郎の創作色が強い。
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Neil Young”Peace Trail”
新譜はJim Keltner、Paul Bushnellとのトリオ編成。
全体で40分弱と短く、やや地味な印象のアルバムだが、1曲目から、まさにNeil Young。
アコースティックを基調としながら、緊張感のある轟音も。
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戸田山和久「恐怖の哲学 ホラーで人間を読む」
恐怖とは何なのか、そして人はなぜ恐怖を楽しむ(ホラー映画、肝試し…etc)ことができるのか。著者は科学哲学の専門家。哲学や脳科学の先行論文を踏まえつつ、著者なりの視点を交えて分かりやすく人間の情動の謎に迫る。
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