めくらやなぎと眠る女

村上春樹「めくらやなぎと眠る女」

海外向けに編集された短篇集。ベスト盤的な内容で、「東京奇譚集」が丸々収録されていることもあって、初めて村上春樹の短編を読んでみようという人にもオススメの一冊。

村上春樹は基本的に長篇の作家だとは思うけど、英米文学を読み込んでいるだけあって、短篇が巧い。短い作品に、いろいろな要素やリズムをまとめてすっと提示する。「ねじまき鳥クロニクル」とか「世界の終わりと~」のような強い光は無いけど、どの短篇も不思議と印象に残る。

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