「本屋」は死なない

石橋毅史「『本屋』は死なない」

全国のユニークな書店員の話を聞いて回ったドキュメント。著者は専門紙出身だけあって、出版流通業界の現状や課題に触れつつ、電子書籍に無限の可能性を見たり、紙に文化の本質を置いたりということはない。

本屋が出版文化の興隆に果たした役割がよく分かるし、棚作りの工夫など、本屋好きにとっては読み物としても大変面白い。

「本を生かす」存在としての「本屋」は死なない。著者自身の迷いや戸惑いも隠すことのない良書。

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