イッツ・オンリー・トーク

絲山秋子「イッツ・オンリー・トーク」

文学界新人賞を受賞した著者のデビュー作。

心を病んで新聞社を辞め、絵を描きながら男をとっかえひっかえして暮らしている主人公。鼻持ちならないようで、自暴自棄でも強い信念があるわけでもないその姿がどこか小気味いい。

全ては無駄話。そこに実存主義的なメッセージを読むか、むなしさを感じるか。

併録の「第七障害」はよりストレートな恋愛ドラマ。

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