女が死んでいる

貫井徳郎「女が死んでいる」

叙述トリックなどの趣向を凝らした短編集。朝起きて隣に一夜を過ごした女が死んでいるのを見つけた“最低の男”を描いた表題作の他7篇。

1997~2015年に発表された単行本未収録作を集めたもので、作品の出来にもばらつきがあるが、どれも気軽に読めて、最後にあっと驚かされる。母と息子、それぞれの恋人との複雑な愛憎関係を描いた「憎悪」、ラブコメ風の「レッツゴー」が良い。

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