歌舞伎

戸部銀作「歌舞伎」

古本で見つけた83年刊の歌舞伎入門。歌舞伎の演出を手がけている著者だけあって、見せ方の細かな技術に触れているのが興味深い。足の使い方や声の出し方、舞台上での役に応じた立ち位置など、歌舞伎が歴史を重ねる中で様々な手法を磨いてきたことが分かる。

女形が、自分を指差す時に演じる役の年齢に合わせて指の背、横、腹のどこで指すのかなど、なるほどと思わされる。

著者が、当時の花形役者(今の大幹部)について、そうした細かな技術を意識できる役者がいなくなったことを嘆いているのも面白い。

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