石牟礼道子「椿の海の記」
「苦海浄土」以前の水俣、物心つくかつかないかの頃を描いた自伝的小説。
「この世の成り立ちを紡いでいるものの気配を、春になるといつもわたしは感じていた」
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読んだ本の記録。
石牟礼道子「椿の海の記」
「苦海浄土」以前の水俣、物心つくかつかないかの頃を描いた自伝的小説。
「この世の成り立ちを紡いでいるものの気配を、春になるといつもわたしは感じていた」
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高山文彦「火花 北条民雄の生涯」
「何もかも奪われてしまって、ただ一つ、生命だけが取り残された」と「いのちの初夜」で書いた北條民雄。
「社会的人間として亡びるだけではありません。そんな浅はかな亡び方では決してないのです」
癩を病み、23歳の若さで夭逝するまで生きることの恐ろしさを極限化した生を見つめ続けた。その作品は究極の所で、生を肯定する叫びとなった。
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